かゆいかゆい頭皮湿疹を治すために知りたい主な4つの原因と対策法

投稿日:2017年3月16日 更新日:

 

頭皮湿疹になると頭がすごくかゆくなります。
赤くボコボコして、乾燥した頭皮からフケが
出てくることも。学校や職場では帽子を被れ
ないから、頭を隠したいのにそれが出来ず、
周りの目が気になってストレスも溜まる一方。

 

一刻も早く治したい!それで頭皮湿疹に効く
おすすめシャンプーや市販薬を探してこのページ
に辿り着いたあなたへお伝えしたいことが一つ
あります。

 

肌トラブルはすぐには治りません。

 

魔法使いでもない限り、1日2日で治らないのが
肌トラブルの厄介なところです。肌トラブル
だと気付いたときには、肌に湿疹なり炎症が
起きている状態。それを元通りにするためには
肌を”ターンオーバー”させなければいけません。

 

頭皮が正常な人で約28日かかって一周します。
そうでない人の頭皮はそのターンオーバーの
周期が乱れているので、異常に早かったり
遅かったりします。

 

よく「皮膚科に行ったけど症状がよくならない
とか「シャンプーを変えたら悪化した」という人
がいます。皮膚科の薬を数日塗ってもシャンプー
を変えてもすぐに湿疹が治らないと感じてしまう
のは、この”ターンオーバーによる頭皮の自動修復
は時間がかかる”ということを知らないからです。

 

頭皮湿疹を治したいなら最低でも1ヶ月は対策を
続けて下さい。1ヶ月で治らなければ数ヶ月続け
ます。対策して効果があれば頭皮湿疹もターン
オーバーとともに治っていくでしょう。それで
様子をみて変化が無ければ次の対策方法にトライ
します。

 

湿疹やフケ、かゆみ、周りからの反応などを気に
してストレスを抱えるとそれも頭皮環境を悪化さ
せる原因になります。対策中はとにかく”それで治
る!”と思い込みましょう。「病は気から」という
言葉はあながち間違っていないと僕は思います。

 

頭皮湿疹の種類と原因を知ろう!

頭皮湿疹と一口に言っても色々な原因があります。
それがれっきとした病気の可能性も。まずは
頭皮湿疹が出たら疑うべき症状について
おさらいしていきます。

可能性①:脂漏性皮膚炎

頭皮湿疹が起こったときに一番怪しいのが
脂漏性皮膚炎”です。一般的には男性に
多く見られるそうですが、女性でも皮脂分泌に
異常があるとかかります。皮脂の異常分泌と
それをエサとする常在菌(マラセチア)が異常
繁殖することで頭皮に炎症を起こし、カサブタ
やフケや湿疹の原因となります

 

乾燥した頭皮はそれを補うように皮脂を過剰
分泌します。それに反応するようにマラセチア
が増殖して脂漏性皮膚炎に発展していきます。
カサカサな頭皮がいつのまにか脂ギッシュに。

 

フケが脂っぽくてちょっと大きく固まって落ちて
きたり、湿疹がカサブタになっていたら脂漏性
皮膚炎を疑い皮膚科に行くようにしましょう。

 

脂漏性皮膚炎は、異常に増殖したマラセチアを
やっつける抗真菌薬を使わないと症状は良く
なりません。また再発もしやすく完治が難しいと
言われていて根気よく治療に励むことが大切です。

 

脂漏性皮膚炎を治すための対策

脂漏性皮膚炎を治すために、少しでも疑いが
あれば対策をとっていきましょう。

 

まずは時間をみつけて皮膚科に行きましょう
皮膚科では抗真菌薬と症状がひどい場合は
ステロイド剤が処方されます。

 

ステロイドは強力な消炎効果を持っています。
しかし長期にわたり使用すると副作用を受ける
可能性があるので、お医者さんから使用方法を
よく聴いて正しく使っていきましょう。

 

それからシャンプーを抗真菌成分配合の
ものに変えましょう。代表的なのは皮膚科
でも処方されているコラージュフルフル
という薬用シャンプーです。マラセチア菌
などの増殖を抑える効果があります。

 

僕はフケに悩んでいてこのシャンプーを
2ヶ月ほど使いました。(ちなみに脂漏性
皮膚炎かどうかは皮膚科を受診していない
のでわかりません)このシャンプーを使って
フケは大幅に減りましたが、頭皮のボコボコは
治りがイマイチだったので、今はこちら
シャンプーと頭皮用美容液を使っています。

 

可能性②:皮脂欠乏性湿疹

皮脂欠乏性湿疹とは別名”乾皮症”とも呼ばれ、
頭皮よりもどちらかというと膝下などにでき
やすい症状です。皮脂が少なくなってバリア
機能が低下し、皮膚の水分不足によりカサカサ
とひび割れを起こします

 

これが頭皮に出来ると剥がれ落ちたカサカサの
皮膚がフケのように髪の毛に付いたりします。
乾燥してかゆみも伴うので、掻いてしまうと
悪化して湿疹になり炎症するようになります。

 

皮膚のバリア機能は年齢を重ねる毎に低下
していきます。そのため皮脂欠乏症は誰しもに
起こりうる症状です。しかし、現在では若い人
にも皮脂欠乏症になる人が増えています。
原因は”皮膚の保湿が不十分”なためです。

 

冬などの乾燥する季節になると起こりやすい
症状でもあります。人によっては冬を越すと
症状が和らぎ、また次の年の冬を迎えると
ぶり返す人もいます。

 

皮脂欠乏症湿疹を治すための対策

対策としては保湿剤で肌をなるべく乾燥から
守ること、そして湿疹となっている部分を
ステロイド外用薬などで治す方法があります。
これらの薬は皮膚科に行けば、症状に応じて
処方してもらうことができます。

 

また市販薬で治したい場合は、保湿剤の代わりに
頭皮用美容液ホホバ・アルガン・椿オイルなど
を使うことも出来ます。美容液とオイルを2つ
とも使うことで効果をより高めるのもアリです。

 

オイルはシャンプーの前に半身浴と一緒に行い、
美容液はドロっとしていて垂れにくくなってる
ので、お風呂上がりのアフターケアとして使う
のがおすすめです。

 

可能性③:接触性皮膚炎

接触性皮膚炎は2つのタイプがあります。皮膚を
炎症させる毒性をもつ物質にふれると起きる
「1次刺激性接触皮膚炎」、そしてアレルギー
物質にふれて起きる「アレルギー性接触皮膚炎」
です。どちらのタイプもふれた箇所がかぶれたり
湿疹になって痛みやかゆみを引き起こします

 

「1次刺激性接触皮膚炎」は毒性のある物質に
ふれて発症するため、だれでもかかる可能性が
あります。物質のもつ毒性の強さによって症状
の重さも変化します

 

「アレルギー性接触皮膚炎」はアレルギーを
持っている人が引き起こす可能性のある皮膚炎です。

 

植物や金属、薬品などに対してアレルギーが
反応して湿疹となります。「1次刺激性接触皮膚炎」
と比べると炎症が短時間でふれた箇所から広がる
特徴があります

 

頭に何かふれたり、新しいシャンプーや
ヘアスプレーを使いはじめて湿疹が出てきた
なら接触性皮膚炎の可能性を疑いましょう

 

接触性皮膚炎を治すための対策

「1次刺激性接触皮膚炎」の場合は炎症と
かゆみを抑える薬を使います。症状も約1週間で
収まります。

 

皮膚科に行けるならそこで処方された外用薬を
使い、時間が取れない人は市販のステロイド軟膏
がおすすめです。頭皮湿疹に効くのは「ムヒHD
と「メディクイックH」の2種類で、お値段も
約1000円と高くないので試してみましょう。

 

「アレルギー性接触皮膚炎」の可能性がある場合は
皮膚科でパッチテスト(アレルギー検査)を行って
どの物質に対してアレルギーがあるのか原因を
チェックしましょう。炎症やかゆみを抑えるために
薬を使うのは「1次刺激性接触皮膚炎」と同じですが
原因がわかったら、今後その物質にふれないように
気をつけて生活することが大切になります。

 

また次に紹介する「アトピー性皮膚炎」と症状が
かなり似ているので、皮膚科で原因を突き止めて
適切な治療法を探すのが治すための近道となります。

 

可能性④:アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は強いかゆみと慢性的な
皮膚の炎症を引き起こします。アレルギーを
起こしやすい人がなりやすく、遺伝によっても
引き継がれることがあります。免疫力の弱い
乳幼児がかかることが多いですが、最近では
大人でもアトピーになる人が増えています。

 

いろんな原因が複雑にあわさってアトピーを
引き起こすので、これ!と原因を一つに
絞れないのがアトピーの厄介なところです。
外的要因だと主に”ハウスダスト・ダニ・カビ”
によるアレルギーがアトピーを引き起こします。

 

また頭皮にこの症状が現れるときは、
常在菌のマラセチアに対してアトピー
が反応する人も増えています。

 

アトピー性皮膚炎を治すための対策

アトピー性皮膚炎の症状の原因は2つあります。

 

1つ目は「免疫の過剰反応(アレルギー反応)」。
本来は外部から入ってきた細菌やウィルスから
身体を守るためのシステムです。しかしアトピー
の人はこの免疫システムが過剰反応し、攻撃する
必要のないものまで攻撃してしまうため炎症を
起こします

 

そして2つ目の原因は皮膚の保湿が足りずに
起きる「バリア機能の低下」です。皮膚には
乾燥を防いだり外から入り込む菌をバリア
する機能があります。それが皮膚の水分不足
によって弱まり、菌がバリアを通過して入り
込むため、免疫が過剰反応を起こし皮膚炎へと
繋がります

 

アトピー性皮膚炎を治すためにまずは皮膚科に
行きましょう。アトピーは症状が軽くなったり
重くなったりしながら慢性的にかゆみと炎症を
引き起こします。軽くなってきた状態を
”治ってきた”と勘違いして放置しておくのは
症状を重症化させる可能性がありとても危険です。

 

お医者さんでもらえる薬は、炎症を抑えるための
ステロイド軟膏や保湿剤、かゆみ止めの
抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬などがあります。
処方された薬を服用しながら以下の対策も一緒に
行うと早く治る可能性があります。

 

・ハウスダスト対策

・シャンプーや入浴後の保湿ケア(アミノ酸系シャンプーや頭皮美容液など)

・刺激物を摂取しない(アルコールや香辛料など)

・皮膚に優しい素材の衣服(木綿素材など)

・ストレス発散 ・紫外線を避ける

 

アトピー性皮膚炎を治すのに必要なことを
まとめると次の3つになります。

 

①皮膚に刺激を与えない。

②アレルギーから身を守る。

③頭皮の保湿をしっかり行う。

 

これらを全てカバーするようにしながら
生活するように心掛け、薬で症状を抑えながら
改善を目指しましょう。

 

まとめ

頭皮湿疹ができるのは頭皮に何らかの
トラブルが起きているということ。
原因によって対策方法も様々です。

 

あらためて振り返ると、一番重要なのは
頭皮を守るために”保湿をしっかり行う
ということです。ほとんどの頭皮湿疹の
発端となる原因が”頭皮の乾燥”でした。

 

乾燥から頭皮を守るためにもシャンプーを低刺激
のアミノ酸系に変えたり入浴後の保湿ケア
行ってすこやかな頭皮を作り上げましょう。

 

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